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消防官Ⅰ類の面接試験対策

東京消防庁消防官(Ⅰ類)の面接試験は事前に記入した面接カードに基づいて行われます。カードの記載内容はときどき変更されますが、最近の書式は「面接でPRしたいこと」が冒頭に位置し、それに続けて「職歴」「受験歴」「併願状況」「病歴」「違反歴」などを記入していくかたちです。なお、2023年1回目から、申込時点でも「自己PR」を入力することになりました。「自己PR」をしっかり準備して臨むようにしましょう。
 面接試験は例年、数多くのブースに分かれて一斉に行われるので、かなり騒がしい状況の中で話すことになります。2020年以降は感染防止のため互いにマスク着用だったため、声が通りにくい・声が聞き取りにくいと感じられることもあったようです。おとなしすぎる声だと全然伝わらないし、だからといってあまりにバカでかい声で話すと周囲の迷惑になります。声の大きさや発音の明確さについても、練習の段階で十分に意識しておきましょう。
 ところで、2017~2019年のⅠ類採用試験では、同日に2回に分けて面接が行われていました(1回目はごく標準的な面接で、2回目は具体的事例をもとに考えを問うような内容)。2020年以降は面接の回数が1回に減らされましたが、新型コロナ感染防止の観点からそうなったと考えられます。今後、「面接2回方式」が復活する可能性もゼロではないので、ひょっとしたら……という心づもりはしておくとよいかもしれません。

東京消防庁消防官Ⅰ類・面接試験での主な質問項目

・導入質問
・消防官を志望する動機
・東京消防庁を志望する動機
・自己PR関連
・これからやりたい仕事/希望部署
・併願状況
・これまでの経歴で気になる点のチェック
・集団生活は大丈夫か(消防学校での生活を想定)
・対人関係(友人関係)
 ……など

面接試験にむけた準備のポイント

◆「志望動機」「自己PR]「これからやりたい仕事」など主要な質問項目については、冒頭で要点を明確に伝える話し方を心がけましょう。
◆ただ消防官になりたい理由だけでなく、なぜ「東京消防庁」なのか、その理由を問われます。(とくに他の自治体との併願を申告している場合は注意。「それなら地元の消防でいいのではないか」などとつっこまれるのは必至。)場合によっては東京消防庁の組織や業務について知っているのかを確認されることもありえます。東京消防庁の組織や業務、行っている取組みについても積極的に情報収集しておきたいですね。
◆「○○志望」など、自らがつきたい業務(部署)を明言するのはかまいませんが、明言すればその仕事内容についても問われるでしょう。あやふやな理解では墓穴を掘ってしまうので、事前によく調べておいてください。また、目指す業務が明確であっても、自分の希望通りに配属される保証はもちろんありません。どのような業務であれ、必ず全力で臨むという気構えは明確に述べてください。
◆当然のことながら、集団生活に適応できる人材なのかどうかは厳しくチェックされます。ただ「大丈夫です」だと答えるだけでは納得してもらえません。チームワーク・協調性を高めるため、自分はこのように心がけてきた……といった、具体的な経験の裏づけをしっかりもって面接に臨んでくださいね。